正直なところ、脱サラは安定を離脱することになるため、どう起業するか悩ましいかと思います。
ひとりで起業するのか、複数名で起業した方がいいのか紹介します。
複数で会社を起こすメリット
複数で会社を起業する。
すなわち、複数名で出資し株式会社を設立。
出資者は、その法人の役員となることが自然な流れです。
複数名の出資者は様々な関係者があると思います。
- 同僚や会社関係者(※私の場合)
- 家族
- 友人
- 何かのつながり?
- 利害関係者
など、出資者・役員は想定されます。
複数名で役員に就任した場合、メリットは何とも言っても、ひとりで設立した時ではなし得ない活動ができることでしょう。
ひとりでの活動にはどうしても身一つであるため、活動に制限がありますよね。
複数名であれば、会社のスタートアップ期から、多岐に渡る活動ができるかもしれません。
しかも、役員であれば労働基準法なんて適用の余地はなく、それこそ24時間・365日事業のために汗水たらすことも可能です(実際には役員が死ぬ気で働いているケースはレアですが、、、、、)。
また、ひとりのスキルには限界がありますので、例えば複合的なサービスを展開予定している場合には、複数名の起業に軍配があがります。
例:特殊な特許技術を開発する技術者、と、営業・周辺をサポートする販路を開拓する営業者。
いやいや、
であればスキルのある者が単独で設立。
周辺業務を社員に担うことでいいんでないかい?
と聞こえそうです。
が、そもそも、設立したばかりの零細企業に、スタートアップ時期は募集をかけてもよっぽどの高待遇でなければ社員は来ません。
複合的な活動をする場合には、スタートアップ期において複数名による設立にはメリットがありそうです。
また、様々な起業に伴うリスクについて、複数名による設立により、ある程度のリスク分散のメリットはあるかもしれません。
複数で会社を起こすデメリット
では、複数名で会社を設立した場合のデメリットはなんでしょう。
もう答えは想像できるかと思いますが、そのうち役員間で大なり小なり意見が割れます。
どんなに、一枚岩で活動しそれまで仲が良くてもです。
意見調整が難しくなると大変です。
方針が定まらないと企業として活動が停滞します。
私自身も体験しましたし、知人の会社においても、最初はうまくいっていたけれど、役員間の対立が激しくなり会社が頓挫するケースをよく見てきました。
対立はなぜでしょうか。
うまくいっていない時
複数名で会社を起業し、軌道にのらなかった場合また業績が悪化している場合、当然に役員間の関係はぎくしゃくします。
人間は、誰でも自分のせいではなく、他人のせいにする生き物です。
よっぽどの聖人君主でなければ、他人のあらを探してしまうことでしょう。
ましてや、サイドビジネスではなく本業として起業しているなら、なおさらです。
生きていけませんので必死です。
また、軌道に乗らずに早期に畳んだ場合はそれほど問題となりませんが、一旦軌道にのり何期かを経て業績悪化。
役員間で溝が生じてしまうと一層大変です。
それまでの成果の分配をどうするかで、これもかなり揉める要素となります。
また、起業の出資配分(割当株式株)が等分であればわかりやすいのですが、出資配分と実働にねじれがある場合、解消は本当に困難と思います。
どこかの有名YouTuberさんもそれで揉めていたみたいですね。
うまくいっている時
うまくいっている時なら円満かと思いきや、ここでも複数名による起業の場合、問題が起こりえます。
というのは、誰しも成功している時にそれ相応のリターンを求めますよね。
単純に役員報酬です。
この役員報酬が曲者で、株式会社の場合、予め定められた額でなければ損金に参入できず(要は経費とならない)ため、社員のボーナス支給と異なり、期中の役員報酬増額が認められません。
増額支給してもいいけど、損金(経費)となりませんので変更は一般的にしません。
この点、役員間の活動業績と評価・報酬の連動が難しく、遺恨を残すこととなりがちです。
※この手の話はよく仲間内でも聞きます。
誰だって、うまくいっている時は、たくさん給与が欲しいですよね。
不公平な役員報酬の設定であればなおさら揉める要素です。
一人で会社を起こすメリット
複数名による起業とは逆に、ひとりで会社を起こすメリットは、自由に物事を決定できることです。
クイックな対応が求められる業種、業界であればなおさらでしょう。
社に持ち帰って検討、、、なんて言ってたらチャンスを失いかねません。
また、報酬面でも行動と報酬が直結しますので、やりがいは生じやすいと言えます。
もともと、稼ぐことを重視しているのであれば、ひとりで会社起業しか選択肢が無いのかもしれません。
一人で会社を起こすデメリット
ひとりで会社を起こすデメリットは、別記事にもご紹介しましたが、モチベーション維持・孤独感との戦いとなります。
このことをあまり気になさらない方もいらっしゃるかもしれませんが、凡人の私は、とても苦戦しました。
それこそ、孤独感との調整のため「メンタルコントロール系」の書籍を乱読していた時期です。
所属していない恐怖、保証されていない恐怖というのは、慣れればなんてこと無いのですが、社員を辞めて直後の人間にとって堪えるものです。
今の若い世代や、フリーランスで生き抜いてきた方にとっては、たいしたデメリットにも感じず「当たり前の話」なのかもしれません。
売上が徐々に延び、設立した企業の成長とともに、孤独感やモチベーションの問題は解消されますので、実力次第で何とでもなるデメリットですね。
複数 VS 一人起業 まとめ
最初から大企業設立でなければ、一人起業に軍配が挙がります。
複数設立の場合のデメリットが致命的です。
ケースによっては、会社を奪われるリスクがあります。
結局は、起業目的から考えていただければ、おのずからどちらが良いのか、決められると思います。
ご参考にしていただければ幸いです。