起業するためにはよく「準備を怠るな!」「蓄えとけ!」なんてえらい方々が仰るけど、実際に起業後困った話など分からないとイメージがしにくいかと思いますので、そこそこ会社員だった30代が起業した場合に感じたことを列挙します。
起業のリスク
退職すると不安だらけ
- 基本、カーローン、住宅ローン等借り入れが激困難になる。
- 健康保険切り替えで空白
- 仕事がこないから、一時的にすることがなくなる
- 他部署がやっていた手続きは全部自分でやる(名刺・封筒・パンフ・源泉徴収・保険手続き等)本当に面倒。
- WEBやらIT担当やらやることは多い
借り入れ
当たり前ですが、脱サラ後に個人の借金はかなり制約されます。
貸し手側からすると当然ですよね。
もし、住宅購入や車の購入で大きな借り入れをするなら、会社員のうちに取り組んでおくことをお勧めします。
私は、会社員を辞めた後、車購入の際、金利が高すぎたため買い替えを断念しました。
保険証
一時的に前の会社の保険→国民健康保険→新設会社の保険という手もありますが、いかんせん、手間がかかります。
手っ取り早く、前の会社→新設会社の保険加入で保険証の取得手続きを行ったのですが、会社(株式会社)のスタートは法人登記となります。
法人登記があって、会社関係が全てスタートしますので、保険関係は法人手続きの後となります。
そのため、法人を設立する場合には、法人登記を速攻で済ます必要があり、専門家の司法書士にサクッと頼んでおいた方がよいです。
保険証取得は意外と時間がかかった記憶があります。
未取得の時期に、べらぼうな医療費を持ち出ししないよう、ある程度、予測がつく歯の治療等は、会社員のときに済ませておいた方が良いですね。
絶望的に暇になる
あなたが独立、起業されて直ぐに仕事が舞い込み、初めから多忙であることをイメージされているのであればとても幸運なことです。
コネも資金も無い方は起業すると私のように初年度は絶望的に暇になるはずです。
と言っても、やることが無くて暇だったのではなく、やることが無尽蔵にあるのだけど、メリハリが無くてどうしても気を抜くとだらけてしまう状態です。
なんせ、怒ってくれる上司がいませんので。
売上に直接つながるタスクが無いのもこの時期です。
私は、ITに全く詳しくなかったのですが、素人丸出しのWEB作成や提案資料づくりに時間をかけていました(というより、スキルがなかったので、大幅に時間がかかっていた状態だったかもしれません。)
全く役に立たない異業種交流や同業種の交流会に参加したのもこの時期です。
考えてみたら、「孤独」を強く感じた時期もこのころです。
人間は「孤独」には弱いものだと今となっては思います。
孤独に迫りくる方々・意味の無い営業TEL
孤独を感じる弱さを、営業担当者は見逃しません。
外部からの営業TELはひっきりなしです。
様々な営業・勧誘がありました。
- 出版ディレクターを名乗る営業
芸能人がそちらのエリアを特別に取材しにいきます。
誰??って感じの方か、一昔前に有名な方とか、、、、、。 - 証券会社を名乗る営業
特別な私募債があります。
年収98万円のこの僕にお金があるわけないのに、、、、、、、、。 - 飲料業者さん
コーヒーや水のサーバーで福利更生アップ!
従業員がいません、、、、、、、。 - リース会社さん
最新のコピー機を!!!
設置スペースがありません、、、、、。 - SEO対策屋さん
最新のSEO対策で御社のホームページのアクセスを特別に向上させましょう!
まだ、WEB作ったばかりで、そもそもコンテンツがありませんよ?(2ページの会社サイト) - WEBディレクター
サイトを作り変えましょう!
公開して3日目、、、、、大した内容が無いだけに作り変えましょうと言われても、、、、、。 - 出版社?
御社・代表の思いに共感。多くの皆さんに届けましょう。
新設法人で、思いも何も無いでしょう。。。。
実績なければ絵に書いた餅ですよ。
一番怪しかった。
とまあ、思い出すだけで色々とひっきりなしに営業TELが来ます。
営業を受けるだけの時間があるなら、自分で営業しろ!
と当時の自分に言い聞かせたい。
中には良心的な業者さんもいると信じたいところですが、基本TEL営業でくる業者は怪しいし、調べるとボッタ◯リ価格でしたので、原則、無視でよいと思います。
WEB開設時期と、事務所移転時期に多く同種の営業がありましたので、これら検索ワードでチェックされているのでしょうね。
今は無くなっている会社も多いと思います。
起業初年度は特に資金は大切にした方がよいのは言うまでもありません。
ほぼほぼ契約しない方が無難です。
会社が軌道にのってから考えましょう。
弱気な方は是非、「実は同業者ですよ」とTEL越しにお伝えすると切電が早くなります。
不思議と、「代表者に是非とも~」なんて言われると、気持ちよくなって騙されそうになりますので、ご注意を。
全部自分でやる
本当に当たり前の話ですが、通常ある程度の会社ですと総務部、経理部、営業部、製造部などなど部署があります。
部署それぞれタクスが割り当てられています。
起業後、これら一切を、社長一人自らやることからのスタートになります。
その点を考えると、時間は無くなるはずですが、初年度は売上・成果が上がらず、だらけてしまったような気がします。モチベーションだだ下がりです。
初年度当時、忙しいと思い込んでいましたが、今と比べると今の方が遥かに業務量が多く忙しいため、忙しさの体感は主観的なものです。
タスク全部をこなすことになるため、今まで気にもとめなかったことを考えなければなりません。
名刺は?封筒は?印鑑は?通帳、支払いは?電話回線は?ネット契約は?などなど、、、、、。
これら一から作成・手続きするだけでも、ヘロヘロでした。
資料印刷に家庭用プリンターで印刷していたため、詰まりまくって、顧客とのアポイントに間に合わなそうになることもしばしば。
WEBやらIT担当やら
特に、今はWord・Excel・PowerPointなどなど使えて当たり前の時代と思いますが、一昔前から知識もなくWEBに取り組んだ点はよかったです。
サーバー設定、メーラー設定等、今とは比べ物にならないほど、面倒であったことを記憶しています。
WEB関係の非専門家であるただのおっちゃんである私が、このブログの立ち上げ(サーバー契約・ドメイン取得、WordPress設定、公開まで)がたった3時間で完了とは本当に驚きの時代です。
もし、あたなたが、これらIT関係のスキルをお持ちなら、起業は相当それだけで超絶有利に進むと思います。
なぜなら、ITスキルがなければ専門業者さんに依頼しようにも、どこまで頼むか分からないからです。
どの業種で起業するにしても、ITなどのスキルは一通り知識があるくらいが良いと思います。
今後もますますITやWEB関係、周辺進化が進むものと思います。
今では専門のBloggerの方々や、YouTuberの方々が専門記事を大量に作成頂いているので、知識を得るには本当にいい時代と思います。
現在、会社員の方で独立志望の方は、最低ホームページ作成やサーバーレンタル程度の知識があると、後々、起業後に大分本業の方に力を注げると思います。
今いる会社内で吸収しちゃいましょう。
まとめ
備えた方がよいことは山のようにありますが、会社で吸収しつつも、起業に備えることが重要です。
今回は、起業後の少しネガティブなトピックスを記載しました。
しょぼい起業の話として参考にしていただければ幸いです。
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